知能研究とWISC
2023年04月05日
検査レポートの苦悩・・・知能が高いことの意味
昨日は異世界ものの「お気楽領主の楽しい領地防衛 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~」にハマって終日が過ぎてしまった。異世界小説の沼から這い上がれずだ。
今日は,検査レポートの続きを書いていた。
いろいろ悩ましい・・・終わる気がしない。
知能高いから問題ないですよ・・・そう簡単なものではないのだ。
言えれば楽ですね,
あたりまでだけれどFSIQが高くなればなるほど検査報告書の質が問われるよな。
知能が高いってどういうこと。
知能が高いことの問題ってなに。
諸説あるが,愚僧は知的ギフテッドに関してはFSIQもしくはGAI(一般知的能力指標)が130以上と考えている。知的障害が以前は2標準70以下と。2標準差があることは意味がるのだと。そう書くと,知的ギフテッドも知的障害も特別なニーズを持っていて,それに応じた支援が必要となる。
なかなか日本の風土では「頭がいいから必要ないよと」なってしまう。
検査している子どもの中にはGAIが3標準高い子がいる。パーセンタイルで言えば99.9ですかね。
きっとIQ45のお子さんはイメージできるかもしれない。多くの子どもは特別支援学校に通っているかもしれない。
でもIQ145のお子さんはイメージできるだろうか。
彼ら彼女らは,際立った語彙力,抽象的思考,問題解決能力,推理能力 を保持している。
学校の授業がつまらないというのは,能力を持て余しているということ,それと自由な発想を抑えられていること。学校に縛られていると言えるか。
ではどうしましょうと。
ギフテッドの検査レポートはそこを語らんとダメなのだろうな。
2023年03月19日
知的ギフテッド群におけるWISC-ⅣとWISC-Ⅴとの比較検討(2)
金曜日は,後輩のところに遊びに行った後,ボスと合流してして宴席。久しぶりに日本酒を飲みました。ボスは午前は論文を読み午後はジョギング。さすがですね。
後輩から「発達障害のある子を読み解くワークショップ型事例研究」を献本していただきました。ボスが監修で土曜教室を巣立った後輩たちが多数執筆しています。
さて,WISC-Ⅴの話
WISC-ⅣとWISC-Ⅴの比較といっても,均一のサンプルではないので比較するといっても限界はあるのだが。参考程度で。
知的ギフテッド群のFSIQがWISC-Ⅳ(123.5),WISC-Ⅴ(127.5)で4点の差がある。他位の臨床群を見てみることに。
ADHD群:WISC-Ⅳ(97.6),WISC-Ⅴ(95.6)わずかながら下がっている。ワーキングメモリーはWISC-Ⅳ(96.1),WISC-Ⅴ(94.8)これまたわずかに下がっている。下位検査では数唱はWISC-Ⅳ(9.6),WISC-Ⅴ(8.2),さらに新たに加わった絵のスパン(7.7)という結果。数唱は数整列が加わったことが要因なのか。聴覚性ワーキングメモリーより視覚性ワーキングメモリーがより困難なのか・・・興味深い。
読字障害:FSIQはWISC-Ⅳ(89.1),WISC-Ⅴ(88.9),ワーキングメモリーはWISC-Ⅳ(87),WISC-Ⅴ(87.8)。数唱はWISC-Ⅳ(8.0),WISC-Ⅴ(8.2),さらに新たに加わった絵のスパン(7.7)。数唱3つの検査も差がほとんど見られなかった。
読字・書字障害表出障害:WISC-Ⅳ(92.5),WISC-Ⅴ(84.8)。この臨床群も差が広がっている。ワーキングメモリーWISC-Ⅳ(90.2),WISC-Ⅴ(85.8)となっている。下位検査では数唱はWISC-Ⅳ(8.1),WISC-Ⅴ(7.2),絵のスパン(8.0)マニュアルの中でもワーキングメモリで効果量が大きかったと述べられている。
ただ,FSIQで8点近い差がある。他の合成得点も軒並み下がっている。読字・書字障害表出障害数整列の判断が精緻化された結果なのか。今回の改訂で読字・書字障害表出障害群の状態像を明確にし,より学力の困難を予測するものとなったのか。数唱よりも絵のスパンが高いのが気になるところ。
読字障害と読字・書字障害表出障害の差も気になるとこではあるのだが,そこは専門家にお任せ。
【結後】
知的ギフテッド群の比較的高いワーキングメモリーは彼らの重要な側面である創造性を促進する(マニュアルより)。その意味で今回の改訂は,より知的ギフテッドの知能を測る上で使い勝手のツールになったと言えるかも。
今週末のGifト Cafeのお知らせを貼っておきます。

2023年01月13日
検査結果を生かすには良き理解者の存在・・・旭川の検査祭り
旭川の二日目は午後からということでのんびり起きて朝風呂を堪能。
まったりと過ごした後、本日最初の目的地旭川ラーメン青葉へと。
前回チャレンジした時は、お休みだったので。
それにしても暖かい。旭川とは思えない。
スープが海の味を醸し出した昭和の感溢れるあっさり。コッテリ系の苦手な愚僧は好きなタイプ。
なんと9時半からやっていると。朝ラーにはピッタリ。
ラーメンを食べノマドをしてから検査へと。
二日目の検査も痺れたよ。
旭川で検査をする時は、A塚さんにも同席してもらっている。それは、子どもの良き理解者が検査での子どもの姿を知ることで,より支援に繋がると言う考え。
今回も,検査をとっている人間よりも傍で寄り添って子どもの姿を見ている人の方が学びが大きかったと思う。
検査に対する取り組む姿勢,たどりついた答,行動観察というより思考観察,それと日常の子どもの姿を照らし合わせることで支援の糸口が見えてくる。
昨日に続き今日の検査も報告書を書く人間にとっては刺激的な内容だった
小1の子に基本検査で2時間かかった。
知覚推理でも推論を重ねる課題に対して、熟考を重ね正答にたどりついた。
子どもが答えを口にするまで空気のようになっていた。
絵の概念は流動性推理と言いながら、明らかに言語性流動性推理が関連している。
熟考に入った段階で言葉が思考を操作している。
特に,熟考に入った段階で言葉が思考を操作している。行列の推理も同様かもしれない。
難解になれば言葉が思考をリードするのでは・・・そんな妄想が。
言語理解と知覚推理で有意な差があるよな。それはなぜだろう。
言葉だと思考が紡げないで視覚だと思考が促されるのか。
バランスが悪いことで起きる障壁。
情報が統合されないことの問題。
いろいろと宿題を抱えて最後の検査祭りを終えて来た。
スタートは,支援に生かされていない残念検査があまりに多いので 愚僧が取りますかということで。
何十ケースとっただろう。
さすがにこれが最後ということで・・・強調して(笑)
帰りは、どっさり甘エビ弁当とクラッシックを買い込みJRへと。
熊と鹿には遭遇しなかったが,季節外れの暖かさで濃霧が発生し遅延することに。
いろいろあるね。
2023年01月12日
検査の妥当性とは?結果が全てなのか・・・旭川の検査祭
旭川にお出かけ。
家を出てから数分、口の中のちょっとした違和感。🦷を忘れてリターン。
それでも15分前には札駅に。大雪での遅延もなく無事ライラックに乗り旭川へ、
それにしても江別から岩見沢の雪はすごい。
今車窓の雪山を眺めながらケースを見直していた。
保護者からいただいたインタビューシートを眺めながら、課題となる認知的側面、下位検査での振る舞いをなどをあれやこれや妄想する。
WISC-Ⅳは入り口でしかなくて、そこから必要に応じて他の検査や質問紙をやればいい。
だからこそ、子どもの支援に直接関わる人が取れって臨床に生かせばばいいのだが。日々の取り組みと検査結果を照らし合わせることで子どもの姿とともに具体的な支援方法も見えてくる。現実はそう簡単ではない。
旭川では支援級に在籍する相談のケースが増えている。
なぜだろう。
本来、特別な支援を受けているはずなのに・・・
支援級と保護者や子どもとのずれが大きいのかな。
昨日、転籍率の話をしたように支援級利用者は増加している。でも、その教育内容には満足していない。支援級に籍をきながら交流学級で学んでいる子どもと多数いる。(調査とかしているのかな)。
初日の検査は、1ケースだけ。検査は心理的に侵襲性、無理してやる必要なはいね
とったケースは、以前のデータと比べて群指数うちの一つが2標準高い。
子どもの心に何が起こったのだろう。いろいろと考えられますね。
検査結果の妥当性について深く考える機会に。
90%水準と言っても10%は異なる結果を示す・・・。その数値は妥当なのか。
常に子どもたちのパフォーマンスを測っているのか問わなければなりませんね。
いろいろ学びの多い検査だった。
夜はA塚ご夫妻と居酒屋で一杯。戻ってきて温泉でのんびりの1日。
2023年01月07日
土曜教室を立ち上げて四半世紀・・・IEPよりも大事なこと?
木曜日は,新篠津温泉に我が家こだわりのお味噌を買いに。ついでにしょっぱい♨️に浸かって来た。
車線も路肩が雪で見えない上に当別からあいの里は地吹雪模様・・・久しぶりに緊張感あふれる運転。
さて
今年はなんとなくメモリアル。学習障害の子どもたちを対象に土曜教室を立ち上げて四半世紀。
1998年の秋スタートだった。ちなみにgifted臨床研究に舵を切ったのが2013年。
土曜教室をはじめて実感したのが,アセスメントとIEPの大切さ。
教室をしながら自分の非力さを痛感することに。
そこで,コンコンコンと大学院の門を叩いた・・・。高度な政治判断で入院することに。
長い入院生活で迷いながらトボトボ・・・なんか遠くに来てしまった感が。
この間,学校とは異なる世界で臨床研究に取り組んできたという点では,ぶれずにやって来たのかと。
自由に好きなことをして来ただけだが。しがらみがないのが一番。
【アセスメントとIEP】の重要性はギフテッドにも言えること。でも,当時を振り返ると【支援をしなければ】という気負いがあった。今は適当に,枯れているからね(笑)
もっと大事なことがあるかもしれない。
学校適応を目的とし弱さにフォーカスを当てるのか,学びと育ちを目的に強さにフォーカスお当てるのかによって,趣が180度異なるよな。
どこまで子どもの思いを汲み取ることができたか・・・。チルドレンファーストではなくアダルトファースト。
寺で子どもたちと遊んでいて思うこと。









