2023年03月
2023年03月31日
WISC-Ⅴからギフテッドを考える・・・怪しき仮説たち
書斎にWISC-Ⅴが来て11ヶ月。後輩と勉強会や読み込みはしていたのだが,なかなかやる気が起きず。やっと決意をして取り始めることに。
WISC-Ⅳが出た時も愚僧はもう取る気はないと言ったのだがトミーに誘われ勉強会を。もう10年以上も前。今回は流石にいいかなとお思いつつも,ギフテッドのⅣとⅤの比較検討に興味が。そこで,特別支援教育士svの資格を大枚(年金生活者にとっては)叩いて69歳まで延長し検査を取ることに。本音を言うとちょっと後悔している。そのお金で温泉にいけばよかったと。
WISC-Ⅳをとった子どもたちを取り始めることに。この先データを積み重ねていく必要があるのだが。その前に真面目に理論・解釈マニュアル編を眺めるとふつふつと怪しい仮説が湧いてくる。
【怪しい仮説たち】
FSIQと5つの指標の相関を眺めたところ,流動性推理がより高くなている。
なるほど,流動性推理は知的機能の中核。Ⅳでは言語理解が最も高かった。
①言語理解と流動性推理が知的ギフテッドにおいて極めて高い得点が考えられる。ギフテッド判断において有用では
言語理解から理解が補助検査になった。WISC-Ⅳの研究でも理解に比べて理解と単語が得点が高かった。
②言語理解が得点がⅣに比べて高くなる
知覚推理が,視空間能力と流動性推理能力に分けられた。視空間は流動性推理よりも処理速度に近いかな。視覚ー運動との関与があるかなと妄想するわけだ。
③ギフテッドは流動性推理と視空間を比べると流動性推理の方が得意
「処理速度でまとめないでください」・・・指標を構成するのは符号と記号探し。ギフテッドの中には「符号<記号探し」のパタンがしばしばみられる。差の要因は「視覚ー運動」の関与だけなのか。気になるのは直列処理と並列処理。
「(ギフテッドは)システム1とシステム2の並列処理」と考えると。
並列処理が可能なのは絵のスパン
④ギフテッドの数唱と符号の低得点は直列処理の苦手さと結びついているのでは。
⑤数唱よりも絵のスパンの方がよりパフォーマンスを発揮するのでは
気になるのはバランスの時間制限,ギフテッドについては影響がないのではと。
理論・解釈マニュアルを読んでいるといろいろ妄想が広がっていく。
色々な妄想という仮説を立てて,一つ一つ潰していくことで,ギフテッドが見えてくるかな。
2023年03月30日
ギフテッド脳処理システムから考える処理速度と反復学習
「giftedの中には,処理速度が平均より高くて字を書くことを苦手とする子がいる。
嫌なんだろうと・・・他の知的機能に比べてうまく使えないことが。思考のスピードについて来れない。より心的エネルギーを使う。それに見合った報酬がない。」
このつぶやきが,ギフテッドの反り速度の話が,ツイートアナリティクスのインプレッション数が1.4万と表示されているのだが。意味がわからん(笑)
そのあといろいろと考えを巡らしたわけで。つぶやきをまとめてみた。
処理速度を構成する二つの下位検査の差の意味を考えることで,見えてくるものがあると思う。同じ能力を測っているわけではない。処理システムが異なっている。
「処理速度でまとめないでください」そんな単純なものではないよね。二つの下位検査に差があることが,ギフテッドの知能を探る鍵。(次回に話すことに)
ギフテッドの子どもたちが書字やドリル学習とか百ます計算が嫌いか。
なぜ嫌がるのか?なぜ面白くないのか?
ボスが京都で言った「(ギフテッドは)システム1とシステム2の並列処理」。だからこそ,小僧のいうクアトロタスクを可能にしている。ギフテッドの脳の配線は,直列処理よりも並列処理に特化して作られている。頭の黒板に大量の情報を載せて推論を重ねたり問題解決するのに向いている。
ギフテッドが,書字やドリル学習や百ます計算に取り組む姿は,F1のエンジン搭載して城下町を走るイメージ・・・きっとエンジンの空ぶかし状態。パフォーマンスを発揮できないいままハンドル操作とブレーキング。制御することだけに容量を使い,能力が生かされずに常に面倒臭さやイライラを感じる。
苦手というより「大嫌い」と言った方が良いかな。
ニューロ・ダイバーシティで考えるとわかりやすい。ギフテッドの脳は,反復とか単純作業には向いていない。
2023年03月29日
Gifト Cafeとボスとの対話
25日にGifト Cafeが終わった。ひとまず春休みに突入することに。学校のない日は,楽しんでおくれ。愚僧も充電させてもらう。加齢とともに劣化してい流のでこまめな充電が必要だ。カフェをやるとリカバリーに時間がかかる。
今回のGifト Cafeは,ギフ寺開基した時からいる小僧たちが参加する最後。何人か,中継基地から旅立って行きます。これからはzoomで参加と言っているが,誰がするんだろう。
さすがに今回で6回目ということで,手慣れたものでスタートの12時には間に合った。最初の頃は,後半店員さんがいなくなったり注文と会計でパニクっていたが,まったりと時が過ぎていった。合間にバイオリンの生演奏もあった。
終わった後に,ちびっ子が卒業生のお祝いに作ってきてくれたくす玉わり。なかなか割れずにスイカ割り状態に。くす玉の中にはたくさんのお菓子が入ったいた。それで重かったわけだ。
終わってから初期メンバーが別れを惜しむように遊んでいた。秘密基地からまる4年,素敵な仲間関係ができましたね。皿洗いをしながら,しみじみ。途中鬼ごっこをしようとちびっ子に誘われが,頼むから高校生にお願いしてくれ。
今回は,ボスが遊びに来てくれた。
ボスがカフェの後「子供たちがイキイキとしてますね。」との感想が。ありがたいですね。まあ,学校に行くと今にも死にそうな顔をしているのですがね。
今回来てもらったのは,小僧の一人がボスにいろいろと話を聞いて欲しいと。自分だけでなくみんな困っているから他のメンバーも一緒に話をしたいと。親のいないところで話を聞いて欲しい。
以前,ボスが子どもたちに話した二重過程理論が,自分の思考を考える上でのツールになっているようだ。妙にリスペクトされている。
ボスと相談したようで4月に会を持つことになった。2時間なら足りないから3時間と。
ボスが鹿児島のシンポで,ボスが,当事者同士で議論をすることによって、自己理解、社会との関わりを深めていくことも、今後はとても大切だと思う,子どもたちにはその力があると述べていた。
子どもたちは何を相談し何を語るのだろう。興味津々。
2023年03月21日
ギフ寺の日常,縄文遊び,卒業式,Gifト Cafe
今日はギフ漫画のシナリオ第2弾をチェック。
登場する人物はあくまでもデフォルメされていて愚僧と違う,そう言い聞かせながら読み進んだ。。ついつい同一視してしまう(笑)読んでいると,寺の小僧たちが言いそうなセリフが多数。思わず笑いが。
秀逸な内容。いつ出版されるのかな楽しみ
さて,今日はリアルギフ寺の風景を。
【縄文遊び】
寺子屋の前には不自然な緑地が残されている。そこでは縄文遊びが行われてきた。
低学年だった子どもたちが,枝を使って竪穴式住居を作ろうとしたり,葉っぱと石で薬草を作ったり工夫して遊んでいた。雪解けが進んだ先週,やはり同じ場所でちびっ子たちは枝や石それに葉っぱを使って遊んでイア。その光景を見ながら,「縄文遊びは引き継がれるんだと」。3年前の自分たちの遊びを思い出しながら,笑って見ていた。
【卒業式】
明日は小学校の卒業シーズン。ギフ寺でも卒業学年の子が何人かいる。
当たり前に卒業に向けて卒業制作や式練習に取り組んでいる子たち。
卒業式は出ようと考え式練習に参加しているが,何度と繰り返される証書の授与や座礼に意味も見出せない中で体調を崩してしまう子ども。
卒業証書はただの紙切れ,卒業式も出る気はない子ども。
三者三様。愚僧は,別に出なくてもいいと思っているのだが。言葉が足りないか,本人にとって意味があるのなら出ればいい。学校に対する適応と同じ。自分にとって学校が価値の場所だったかどうか・・・。
【Gifト Cafe】
動き出すのが遅いが,決めたら動き出していく。それぞれ試作品を作って持ち寄ってくる。
今回はそれぞれ小僧たちが,お菓子やパンを店頭に並べる。
メニューは,ずんだクレープ,桜カップケーキ,ガレットデロア,ソーセージパン,ドリップコーヒー。
もっと品数が少なくておいいと思うのだが・・・それぞれがやりたいみたい。
ずんだクレープを作る子は百均のりいさなすり鉢でひたすら枝豆を擦っていると言っていた。まるで一休さんの世界。
2023年03月20日
ギフテッドの非同期発達(1)知能,社会性,コミュニティ
「ボスに会う」ということがやる気を作動させた。これは,11年と長期に渡った院生生活の刷り込みか。ボスと話すと考えていることが整理できる。
ギフテッドの非同期発達と言っても,子どもたちと関わっているとコイン差が大きいと感じる。それと,思春期を迎えるあたりから酷く発達の部分の脆弱な部分が追いかけてくる。
そもそも非同期発達とは「特定の長けている能力をどんどん発達させて,そのほかの能力の発達と大きな差が出てしまう」(ギフテッドの個性を知り,伸ばす方法p230)さりげなく宣伝。
非同期発達で最も顕著なのはWISC-Ⅳにおける他の3つの指標に比して処理速度指標の低得点。非常に高い3指標に比べて平均に位置している。
でも,全ての子どもが運動が苦手かというわけではない。協調運動は苦手ではあるが,ダンスや陸上競技とかで優秀な成績を収める子もいる。絵の苦手な子もいれば,折り紙や絵画が得意な子もいる。
非同期発達で共通する優れた能力は一般知的能力の高さだが。高い部分が,問題解決能力,抽象的思考,推理能力。そして,未成熟な部分としてしばしば議論されるのが社会的情緒的問題を抱えるのではと。
ギフ寺を始まる前の2018年に「知的ギフテッド群の子どもの認知特性と抱える困難について」の研究発表をLD学会でした。ペーパーにしようと思いながら年月だけが。その中で,言語理解と仲間関係や向社会性で有意な差がみられた。その時の仮説としては,ギフテッドは幼児期の段階から適切なコミュニティに恵まれていなかった。適切なコミュニティがあれば,社会性は育つ。
ギフ寺が,仮説を立証する場となった。始めた頃の子どもたちは様子見状態。つまらないことでぶつかり合っていた。その中で,ギフ寺の子どもたちは話が通じる,会話が成り立つと・・・そこからGifト Cafeに辿り着いた。子どもたちが大事にしている環境でこそ社会性は育つ。
だから学校では育たない。そのため社会的情緒的問題を抱えると。育ちを支える場を用意すれということ。才能開発教育ではなくて。 (続く)
今日はここまで。格安スマホの乗り換えでエネルギーを消耗してしまった。ギフ漫画のシナリオ第2弾が届いた。明日じっくり読みましょう。明後日には「ギフ寺が問いかけるもの」の編集動画が届く。








