2015年10月
2015年10月31日
講座の振り返り〜検査から支援までの場を持てればいいのだが〜
今日は親の会に呼ばれて心理検査のお話をしてきた。
ボスから温根湯温泉にある巨大鳩時計の前で、ふられてからいろいろと考えてきた。
保護者と専門家が半数ずつを占める中でのゴールをどこにするか。
話の中でPASS理論やワーキングメモリーを加えたのは、数値ではなくその背景にある情報処理過程についてきちんんと学んで欲しかった。それは、自分の体験からきているんだよ。きちんと認知神経心理学(情報処理過程)を学んでいないと字面でしか解釈できないということ。今は、解析してくれるソフトまで出回っている。
保護者にとってはしんどい話になったと思ったが、検査はそれだけ深いものなのだ。二つの思いが、一つは安易に数値だけ見ないで欲しいという思いと、もう一つは子どもの支援に生かして欲しいと。ジンくんを登場させてできるだけ噛み砕いて話したつもりですが。
下位検査を保護者に数値は伝えない。うーん、だからと言って必要な解釈をしないということには当てはまらない。少なくとも他の検査と比較して意味がありそうなら検討すべきだよ。指標でばらつきがあれば、そこには必ず意味(処理過程の躓き)がありその子を紐解くヒントが隠れている。それを読み取れないのは検査者が無能ということだね。
WISC-Ⅳは10検査をすれば、FSIQと4つの指標はでてくる。数値だけを測るならそれでもいいけれど、本当に子どもの支援につなげるなら15検査を。それが心理やさんの矜持というもの。例えば、言語理解の3つの下位検査で類似が落ちていたら語の推理をやることで見えてくる。知覚推理で積み木が落ちていたら絵の完成を見る必要が。
臨床クラスターは日本では標準化されていない。だから使うなではなく、子どもの支援に繋がるなら参考レベルだけでも使うべきだと思う。各下位検査を個別に解釈しないとはいっているが、クラスターとして解釈するなとは言っていない。同じような能力を測定する下位検査で引き算するのは検査屋として最低限の仕事。
講演の時間が余ったので、質問の時間をとった。あるキーワードで、私表情が変わったと(笑)たぢけんからは、私の社会性の高さを褒められました(笑)まだわずかながら残っておりやした。
最後のスライドが「ジンくんから 保護者の皆さんへ」というもので。
検査をしてもらうならきちんと支援に結び付けてくれる機関を探してくだしゃいね。検査をかけたら、2年はあけるのが原則なの。もったいない検査を受けてしまったら、次の検査に2年間おかないといけないの。どこに行けばいいかは、親の会に聞いてくださいね。
土曜教室やりたいな。北大にきていた品川さんとちょっとだけお話を。土曜教室をやればいいでしょうと。そうなんだけれどね。自分の限界をきちんと見極めないとね。
本当は明日重大発表だったのですが、カタギーに6億当たったか自民党から参議院選挙に出るくらいでないと驚かないと言われたで。カタギーを驚かせられる内容を考えて発表することに。
2015年10月30日
認知を考える・・・ジンギスカンの心理検査論・・・テーマが一貫しない
いやーやっと週末ですね(*^◯^*)
週末のあとには週明けが・・・それは考えないことに。
ここ数日、スライドのお化粧に精を出していた。カタギーが入っていたが、見直す作業が苦手。注意集中に問題を抱えているのね。だから、スライドがぐちゃぐちゃ。でも今回は、130枚のうち前半の60枚と後半の30枚は大丈夫。「安心してください」。
間の40枚は放置することに。
ちなみに今回の学習会は、知り合いと保護者が半々。知り合いに頑張ってもらうことにしよう。
【認知とは】
ジンくん:認知とかってぼくでも分かるのかな?認知って何なの?
ギスくん:脳の中の活動から生まれるものだよ。知覚,記憶,注意,判断,推理,言語理解,言語表出など,様々な情報を脳内で収集,処理する一連の活動。自分の周りの情報を積極的に収集し処理する過程。
ジンくん:うーん、分かったよ
うなわからないような。
ギスくん:見て聞いて触って感じて、理解して、考えて、行動する。人間の活動そのものが認知活動。
ジンくん:認知活動って人間が生きていく上で欠かせないというのだけはわかるよ
ギスくん:そう、認知(情報処理過程)のどこかで躓くと学習や生活がうまくいかなくなるんだよね。だから認知処理過程での、強いところと弱いところが誰も持っている。認知特性の弱いところは見つけて手当し、強いところは伸ばしていくんだ。
ジンくん:それが21世紀の知能検査しゃん。
ギスくん:情報処理過程をコンピューターで考えてみようか
ジンくん:なぜコンピュータなの。
ギスくん:認知心理学はコンピューターの開発とともに進化してきたんだ。
ジンくん:人工知能AIしゃん。
ギスくん:そうだね。コンピューターの登場のおかげで、ブラックボックスだった脳の機能が解明されるようになり、人の情報処理過程が少しずつ解き明かされるようになってきたんだ。
ジンくん:キーボード、メモリ、ハードディスクそれに小人さんの働くCPUしゃんたち。
ギスくん:ハードディスクは長期記憶、CPUやメモリーはワーキングメモリー、入力は以前はキーボードが中心だったけれど今はたくさんあるよね、音声でもスキャナーでも、出力もだね。さらにネット環境によって世界がどんどん広がってきた。クラウドと言われているね。
ジンくん:キーボードは、耳や目や五感だね。そこから入った情報を記憶の引き出しから引き出して処理していく、そして運動や言葉として出すの
ジンくん:認知神経心理学って?認知心理学?気になるところ。あー認知の処理過程を考える
ギスくん:そうだよ。この領域に大きな貢献をしたのはソビエトのルリアさんなんだ。ルリアさんのPASS理論K-ABCやDN-CASの理論的背景になっているんだよ。
ジンくん:へえー、ルリアさんの理論がわからないと解釈もきちんとできないということかな。
ギスくん:そうなんだ。この話の続きはもう少し後にしようね。わがままカンくんがきてからだ。もう少し外堀を埋めようね。知能の話とか。
ジンくん:カンくん、いつ来るのかな。
2015年10月29日
彷徨える知能検査ージンくんはちょっとムカついています(3)
【知能検査をめぐる問題】
ジンくん:知能検査ってあまり評判よくないよね。特に保護者には。
ギスくん:保護者が子どもを検査に連れて行く時ってどんな状況だろう。
ジンくん:しゅごく心配でドキドキ。
ギスくん:そんな心理の中で保護者の人は検査結果をもらって説明を受けても、理解するのは難しいよ。ドキドキしながら分かりづらい説明を聞いて、ドアを閉めた時には頭は真っ白、そんな感じなんだ。
ジンくん:それなら、家に戻って数値を見て????
ギスくん:そこが問題なの。
ジンくん:保護者以外にも「検査で何がわかるんだ」とか「知能指数が分かるだけで役に立たない」とか「場を決めるだけに使われる」とブツブツいう人がいるよね。
ギスくん:確かに以前は鈴木ビネーという検査が使われ、IQを測り、序列化しや就学の参考に使われていたんだ。そのため、支援に活用されていなかったんだ。
ジンくん:でも今は違うんだよね。
ギスくん:丁寧に説明できる道具になってきたよ。
ジンくん:それはどういことなのかな。
ギスくん:ボスが知能検査は「体温計」ではなく「聴診器」と言っていた。
ジンくん:体温計は「熱」測るもの。聴診器は胸やお腹の音を聞くもの。
ギスくん:体温計は、検査で言えば鈴木ビネー、IQという軸しかない。でも聴診器は「熱」が何から生じているかいろいろと探れるね。
ジンくん:聴診器は熱の原因を胸やお腹の動きを探るんだね。
ギスくん:鈴木ビネーが体温計なら、WISC-Ⅳは聴診器だね。「知能指数」という数字を読み取る道具なのではなく,「知的特性」を“聴く”ための道具なんだ。
ジンくん:聴診器が体内からの臓器の音を聴くように、知能検査は心からの音を聴くんだ。
ギスくん:聴診器を使いこなすには,体内の音がどのように発生しているか,ばないとね。
ジンくん:探偵しゃんの次はお医者しゃん。なるほど神経心理学だ。
ギスくん:今は認知検査と言われて一人一人の認知特性を測る検査がスタンダードなんだよ。
ジンくん:子どもに役に立つようになったんだ
ギスくん:それが、そうはうまくいっていないんだ。
ジンくん:なして。
ギスくん:知能検査が、知能理論とか認知神経心理学をベースに作られるようになってきて、きちんと理論を学んでいないと子どもに役たつ支援ができないんだよ。検査をかけられても結果を学習支援に生かせる人は少ないんだ。
ジンくん:でも検査をする人って専門家の人たちでないの?大学とかで認知神経心理学とか学んでいないの?ちょっと不思議だね。専門家ってきちんと知識と経験を持っている人たちだと思っていた。検査するなら、きちんと勉強した人に見てもらったらいいのにね。
ギスくん:ほんとうに、検査の結果が子どもの学習や支援に生かされない、もったいない検査が増えているんだ。生かすには、その子の認知処理過程を見ることが大事なんだね。
ジンくん:保護者も不満だべさ。
2015年10月28日
ジンくんの心理検査物語・・・知能ってなんなのかな
今日は、「集団的達成権」、やり甲斐も達成感も人によって違うようね。価値観を共有するのは自由だが、押しつけてはダメだよね。押し付けられても押し返す力はすごいエネルギーをいるの。でも、自分を作るには大事な作業。
ジンくん、ギスくん、カンくんの心理検査物語2
ジンくん:知能ってなんなのかな。
ギスくん:ウェクスラーさんは「自分の環境に対して,目的的に行動し,合理的に思考し,効果的に処理する個々の能力の集合的または全体的なものである」と。
ジンくん:なんか、うまくやっていける力?
ギスくん:なるほどね。1987年に1020人の心理学者、教育学者などか集まって「知能」とは何かについて議論した。(Snyderms&Rothman’ 1988)。大多数の人が抽象的思考・推論能力(99.3%)問題解決能力(97.7%)知識獲得能力(96%)を上げたんだ
ジンくん:抽象的思考・推論能力もふもふξ(*・ω・*)3
ギスくん:心理検査とも関係が深いね。
じんくん:抽象的思考・推論能力はこれからのキーワードしゃん。
ギスくん:1994年のウォール・ストリート・ジャーナルでは、知能とはきわめて普遍的な精神能力であり、推論、計画、問題解決、抽象的思考、複雑な考えの理解、経験に基づく学習能力を含む。これは教科書から学んだり、限られた学問的能力や試験でよい成績を上げることではなく、私たちの身の回りの出来事を広く、そして深く理解する能力である。すなわち物事全体の現状を把握し、その仕組みを理解し、これに基づいて何をなすべきかを見つけ出す能力である。
ジンくん:推論、問題解決、抽象的思考はまた出てきたね。知能を考える時に大事なんだね。
ギスくん:知能は、学校の成績が良いだけではない。知能の中核は推論、問題解決、抽象的思考。それこそ探偵さんの仕事だよね、学んだ知識や経験、目の前の事象を積み重ねていくことで犯人を見つけ出す。
ギスくん:実は、知能検査も知能の考え方に基づいて改定されてきたんだ。詳しい話はカンくんが登場してからにするけれど。WISC-Ⅳは改訂の目的の一つは推論(流動性推理)を測るということが目的なんだ。
ジンくん:学校でのお勉強はできるだけでは、頭がいいことにはつながらないんだ。探偵しゃんができないと。
ギスくん:知識は持っていてもそれを使いこなせないことには、宝のもちぐされ。使いこなすことで生きてくるよ。
ジンくん:そうか、科捜研みたいな物だね。いろいろなデータからかエビデンスを集め、推論を働かせて犯人を割り出すの。科捜研の女、京都府警のまりこしゃん。
ギスくん:まさしく科捜研の仕事が知能と言えるかもしれないね。
2015年10月27日
ジンくん、ギスくん、カンくんの心理検査物語(心理検査からアセスメント)
週末の学習会の準備を進めている。日曜日に資料は送ったのだが、マイナーチェンジを繰り返している。少しずつまとまりがよくなり面白くなってきた。ラノベ化するには、もう少し言葉ややりとりにインパクトが欲しいな。ジンくん、ギスくん、カンくんをいかにキャラ立ちさせないと。
カンくんは、非労戦隊ケルンジャーの仲間なので「働きたくない」と言っているので、最初はジンくんとギスくんのやり取りから。カンくんが一番キャラ立ちしている。手を入れて序章を公開。
ジンくん、ギスくん、カンくんの心理検査物語
【心理検査からアセスメントへ】
ジンくん:心理検査ってそもそも何なの?ξ(*・ω・*)3
ギスくん:人の心を探るための道具かな。
ジンくん:きちんと心を探ることができるの。
(カンくん):心って何さ・・・。 ばっかじゃない。
ギスくん:道具も人も使い方次第かな。ただね、心理検査は幅広いので、知能検査の戦争と関わっているんだよ。もし、戦争に行って上官の命令が聞けない人間が隊にいたら、その隊は大変なことになるよね。そこで兵隊として徴用できる人間とできない人間を区別するために作られたんだ。
ジンくん:人を分けるために知能検査は作られたんだ。
ギスくん:その後は精神遅滞とされIQ(知能指数)によって軽度、中度、重度と分類されられるようになったんだ。
ジンくん:より細かく分けるようになったんだ。
ギスくん:分けることで法律が整備され処遇が決められたんだ。学校も同じなんだよ。重度は養護学校、軽度は特殊学級と措置されたんだ。
ジンくん:今もわけるためなの?
ギスくん:その後、ウェクスラー検査が何度も改訂されたりK-ABCが出てきて「知能指数」という数字を読み取る道具から,「認知特性」を測れるようになってきた。
ジンくん:なるほど、「知能指数」ではなく。「認知特性」を測れるようになったんだ。
(カンくん):こらラム簡単に信じるな。いまだに分けるために使っているよ。
ギスくん:そうだね、認知特性を知ることでアセスメントをして支援に生かすのだ。
ジンくん:アセスメントってどんなことをするっことなの。
ギスくん:検査結果と臨床的観察から仮説を立てる作業だね。それによって検査結果が活きてくるんだ。
ジンくん:アセスメントは大事なんだ。
ギスくん:検査結果は、検査を受けた子どもの人生を幸福にするためにあるのだ。知能指数を測り就学を決めるだけなら意味がない。
ジンくん:子どもに生かすのが心理検査の役割だね。
ギスくん:カウフマン博士は『アセスメントの仕事は探偵(detector)のような仕事である』と言っているの。
ジンくん:心理やさんは探偵しゃん。パイプとハンチング。
ギスくん:シャーロックホームズですか(笑)上野先生は、子どもの残すさまざまな痕跡から,その子どもの実態にアプローチしていく姿は,プロフィール分析やアセスメント解釈によって,子どもの真の姿に迫る行為であり,まさに『心理学の探偵』である」と。
ギスくん:探偵はアセスメントで得られた情報(例:得意な認知スタイル,望ましい学習環境)を子どもの活動に活かすことで,その予想を覆す(kill the prediction)ためにあるの。
ジンくん:ちょっとかっこいいかも。
ギスくん:探偵になるには修行をしないとね。
ジンくん:なるほど。ジンくんも探偵しゃんになりたい。
(カンくん):アセスメントのできないへっぽこ探偵が増えるだけだ。
ギスくん:特に認知神経心理学やエビデンスに基づいたアセスメントの手法を学ばないとね。
ジンくん:なるほど。ジンくんも探偵しゃんになりたい。
ギスくん:特にエビデンスに基づいたアセスメントをね。








