2014年12月

2014年12月31日

今年のテーマは知的ギフテッド。大晦日は「統計的に正しく、臨床的にも意味のある解釈をいかにおこなうか」

大晦日ですね。
 
今日は汗まみれになった雪かきの後は、今年のラストにふさわしく、知的ギフテッドの子どもたち(知的には高いが強い認知的アンバランスを抱えている)のWISC-Ⅳの分析と解釈。「WISC-Ⅳによる心理アセスメント」を片手に格闘中。読み込み直すと進化するW。ちょっと賢くなった。
 
カギは子どもの指標プロフィールにおける偏りの解釈。それと臨床クラスター間での差と10%水準では有意差が出ないが、明らかに認知処理過程に何らかの困難を抱えている。そこをいかに学習や日常の困難と結び付けるか。
 
「統計的に正しく、臨床的にも意味のある解釈をいかにおこなうか」1月12日の旭川での事例検討の話になりますね。WISC-Ⅳを統計的に意味のある分析をし、CHC理論に基づき臨床クラスターを活用し、データに息を吹き込む。
 
特に知的ギフテッドは、統計的に字面だけを追って解釈したら何も問題がないとなるわけ。4つの指標が100を超えていたら当たり前。すべての指標が平均域を超えているのね。
 
今年のキーワードは「ギフテッド」。
多くの方に出会うことができました。久しぶりに刺激できでした。「人」も「ギフテッド」も。
 
身内には、大阪のLD学会で隠居宣言していたのですが。うーむ、ギフテッド・LD発達援助センターの研究員見習いをなんとしないと隠居できないかな(笑)
 
来年は、旭川でWISC-Ⅳの解釈を絡めながら、知的には高いが強い認知的アンバランスを抱えている子どものメカニズムについて示し、2月7日のシンポでまとめられればと妄想しているの。
 

もちろんきちんと飲んでいます。加賀鳶純米吟醸、浦霞純米吟醸、明日の夕方あたりからトミーから頂いた悦凱陣(ヨロコビガイシン手作り純米酒が〆で。

 
言い訳ですが、日々の飲酒と臨床研究に忙しく年賀状は手付かずです。うーん、「面倒臭いので誠に勝手ながら、年頭のご挨拶を本年をもちましてご遠慮させていただきたく存じます」なんて書いたらダメか(笑)やはり高齢のためとか隠居することとなりかな。
 
読者の皆様、今年もお世話になりました。来年も宜しくお願いします。
 
良いお年を迎えください。
 


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2014年12月30日

GT、Gifted、2E・・・教育モデルとしての知的Gifted

今年もあと二日。運動不足のせいか、酒の飲み過ぎか体調が悪い。バランスボールエクササイズとウォーキングでもしてこよう。
 
今朝は高知大学の松本さんと是永さんの「2Eの子どもの特性に注目した特別な教育的ニーズ」に目を通した。昨日の論文も含めて読んでいて共通しているのには、ギフテッドの特別なニーズに応じた教育的支援の必要性が望まれているということ。
 
やはりギフテッドに関する「定義」の問題はどこかで議論しないことにはシステムとしては動かないのかな。言葉一つとっても、GT(Gifted and Talented)Gifted2Eとそれぞれ文言を吟味しなければならないわけだ。これは、学習障害以上にしんどい作業になるかもしれないな。どの言葉を使うかは、その人のフィルドにも関わるわけだ。
 
おいらのフィルドから考えてきたのが、知的ギフテッド。おそらく、定義はという話になるだろう。学会の頃イメージとしていたのは、GAI(一般知的能力指標)が1.5標準、もしくは2標準以上高いと。その後、少しずつデータも揃ってきて、分析を進めた中で考えているのはGAICPI(認知熟達度指標)に有意な差(10%よりも少ない出現率で21ポイント以上)のある子どもたち。ボスのいう「知的機能のアンバランス」という言葉が使い勝手がよいかもしれない。子どもたちが示す様々な知的機能間の非同期性も説明しやすいな。
 
2月のシンポで語る教育モデルは「高いGAI(一般知的能力指標)を持ちながら、ワーキングメモリーや処理速度の両方もしくは何れかが著しく低い」ということを軸に据えながら、知的機能間のアンバランスさが子どもたちの生きにくさとどのように関連しているかを整理しないと。あらら、2月でのシンポのデザインができたな。
 
そろそろデータの分析戻ることにしよう。


nhlgldac at 12:35|PermalinkComments(0)日記 

2014年12月29日

検査データとにらめっこしながら文献にあたる

時間があるはずなのに、雪かきに追われている。さくさくと仕事はこなしていたのだが、有馬記念でジェンテルのラストランに感動していたら、いつの間にか酔っ払いが出来上がっていた。またまた飲みすぎたようだ。もう年なのだから「いい加減にしろよ」だな。
 
昨日から検査データの分析をはじめた。データを眺めながら子どものマインドの中で何が起きているか。それが、心や行動にどう結びついているのか。いろいろと妄想を膨らますのだ。
 
その妄想からストーリーは少しずつ形になっていけそうなのだが、問題は次の段階。
さて、どうしましょう。
 
高い知能を持ちながらバランスの悪さから学習や生活での困難を抱えている。そのため自尊感情の低下を招いている。だからこそ、強いところを伸ばし、弱い部分を手当てする。言わば、一人ひとりの認知特性とニーズに合わせたオーダーメイドの教育ということになるのだが。
 
この話が教育現場で通じるのか?
今の学校というか特別支援教育の枠組みで、凸である知的好奇心を満足でさせ、凹である学習の困難の手当てが可能なのか。特別支援学級というより学びの教室とかで支援ができればいいのだが。そこには、ギフテッドを支援できる専門家がいるのかだが。そうなると専門家の育成ということになるのか。
 
悩んでいても事は進まないので仕事に戻るか。
 
合間にちょっと文献にあたりました。
 
日本におけるGT教育の可能性(中村順子,水内豊和:富山大学人間発達科学部紀要,5(1),161-168

ギフテッドに対する補完的指導としての特別ニーズ教育(松本茉莉衣、是永かな子:高知大学学術研究報告 (58巻~) : [106]

 

是永さんの「日本のギフテッド当事者に対する特別な教育的ニーズに関する聞き取り調査」を探したのですが落とせずでた。名刺をいただいたのでメールをしてpdfを送ってもらうかな。早々、餃子の大学でもギフテッドの卒論を発見。今度送ってもらおう。



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2014年12月27日

JSSC12月例会は「特別支援室すばる」の報告~その後忘年会へ~

大学に出かける前に2回ほど雪かき。24日からずっと降り続いている。
今年最後のJSSCの勉強会。ひょっとしたら北大で最後かもね。
 
今回のテーマは香川大学教育学部特別支援教室「すばる」の活動についてトミーからの報告。教室そのもの活動よりも香川のことで驚きの連続。
香川は日本一狭い。なんと17自治体。名はうどん。小豆のオリブ。果物は富。東讃と西の二つの行政区。何よりも驚いたのが香川大学は山から3割通っていると。カルチャショック。
 

「すばる」は、辻村答申の辻村さんが名付けたので。ちなみに辻村さん文部省の初等中等教育局長で通級に道筋をつけたのだ。その後のLD教育に対しても道筋を示したのだ。ボスくらいしか知らんか。

 
さて、「すばる」の話になるのだが、大きく分けて二つの役割を担っている。通常学級で特別な支援を必要としている子どもの支援と現職教員の研修。何よりも驚いたのは、県の特別支援教育の枠組みに組み込まれていること。スタッフ4名が院生で指導を通じて論文を書く、指導員4名が現職派遣という構成。まさしく香川大学教育学部と教育委員会のコラボ。
 
北大と道教委はあまりにも距離がありすぎるよね(笑)
 
すばるの指導は、3学期制で年50ケースに対応している。
一人の子どもに対して、初回面接から10回の個別指導で現場に戻していく。与えられた指導時間の中で、認知特性を把握しその子なりの学びの方法を確立させるわけだ。これは指導する側の力量が問われるね。おいらみたいに検査を熟成させるタイプには向いていない。
 
トミーは、最後に土曜教室と比較していた。これがなかなか面白かった。土曜教室は、確かに効率を求めないよな。ある意味、子どもに寄り添いながらがどのように共同戦線を張っていくのか、それがテーマ。3月21日のボス退官講義の前座は、やはり土曜教室シンポでと。ボスに任されたような気がするのが(笑)
司会がおいらで、シンポジストにH高、トミー、A立とそれぞれの立場から土曜教室の意味を考える。その後ボスの最終講義、そしてセレモニーにコンパ。へと。
 
美酒に溺れながらそんな話を決めてきた。退官講義の司会はたぢけん。
 
最後に東大先端研才能開発プロジェクトの中邑先生はトミーのお父さんの後輩でトミーと顔見知りという事実が発覚。これでボスと見学に行けるな。


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2014年12月25日

4年目を迎えたブログ~知的ギフテッドの子どもたちえへの贈り物~

今日はクリスマス休暇をとって脱獄してきた。休暇はもちろん雪かきにあてらられた。ちょっと気になったので、熱を測ると、37度線を越えていた。風邪なのか?インフルなのか?はたまた別の理由か。
 
昨日はサンタボスに呼ばれて大学院で夜8時からの“gifted”の講義。朝から雪が降り続いている。 大渋滞の中パウダーブーツ求めてファクトリーに行くが、予想と違い冬山のテントでぬくぬくするものだった。久しぶり冬の渋滞を味わった。まあ、綺麗なツリーとそれを見つめるたくさんの幸せそうなカップルを見ることができて何より。大学では、予定どおりピリカラーメンみそを食べ、図書館へと。
 
講義も終わるとひと段落。26日のJSSCの勉強会&忘年会が仕事おさめ。
 
年末、一気に相談のケースをまとめることに。お待たせしておりやす。しっかり目は通しておりますので、三が日明けを目標にお返しですね。
 
一昨日のブログにたんたんさんがコメをしてくれた。
 
いつの間にか自分の臨床を振り返る年齢になってきた。
 
乱暴な言い方だが、IQが高ければ学校の勉強は何とかなると考えていた。おそらく、知的ギフテッドの子どもたちは、個人差はあるが平均以上の成績をとっている。中には、上位の成績をとっている子どももいる。おそらく、知的ギフテッドで良い成績をとっている子どもは水面下で人の何倍も努力している。本人だけではなく、保護者も。でも学校の先生には、その姿が見えていない。一番、子どものことを理解しているのは保護者。一緒に勉強していると、子どもの学習の困難さが見えてくる。
 
昔の自分には、認知的機能のアンバランスな子どもたちを知るためのアイテムが不足していた。今なら分かってあげられるかも。でもどのようなシステムと援助方法が妥当なのか。悩みは続く。知的ギフテッドの子どもたちえへの贈り物は。
 
今ブログを始めて3年。スタートは2011年の1225日。以前もホームページ、ブログとやっていたのだが。炎上とまではいかないが、火の粉をかぶってスクラップアンドビルド。今日で4年目。やっと落ち着いたという感じかな。
 


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